多様化が進む現代において「気づき」の役割
「KIDUKIコンサルティング産業医事務所」の代表を務めます宮部大輔と申します。
近年私たちが直面している社会はVUCA時代とも呼ばれ、高度なIT化、競争の激化といった要素により、先行きが不透明で将来の予測が困難な状況となっています。このことは企業にとって多岐にわたる課題を生み出しており、特に日本において生産年齢人口の減少や雇用形態・価値観の多様化といった社会環境の変化により、企業にはより一層の柔軟な対応が求められています。
それに伴い、企業が抱えるリスクも増大してきており、過酷な労働環境を従業員に強いてしまっている事例が見受けられます。働く人の6割以上が何かしらのストレスを抱えているとの報告もあり、企業の安全配慮義務の責任範囲は拡大し、その対応はますます複雑化しています。
こうした状況を踏まえ、労働安全衛生法の改正、労災認定基準の明確化が進み、健康問題に関する訴訟も増えています。これらは企業がとるべき対策、対応が重要であることを示す一方で、企業の課題を解決するために産業医の必要性が増していることを明確にしています。
しかしながら、企業が抱える多様な課題に満足に応えられる産業医は限られています。そこで、それらの課題を解決するためにKIDUKIコンサルティング産業医事務所を設立しました。KIDUKIの名称は「気づき」が由来です。企業の健康・安全に欠かせないのは従業員一人一人の健康・安全に関する「自分事としての意識の醸成」であると考えます。その「自分事としての意識の醸成」には多様な経験や知識を通じて得られる自身の「気づき」が必要であり、その「気づき」を提供したいという思いからKIDUKIコンサルティング産業医事務所と名付けました。
私たちは産業医を必要とする企業を強力にサポートいたします。企業の頼れるパートナーとして個別の状況に合わせた最適な健康対策を提供いたします。従業員一人一人の自分ごととしての健康・安全意識の醸成から企業の文化・体制を強化することで、健康な個人・企業を増やしていき、契約企業の発展や関係者皆様の人生の満足度向上に貢献することが私たちの使命です。
健康で安全な働き方の模索や企業が抱える問題を共に解決していくため、私たちKIDUKIコンサルティング産業医事務所は信頼できるパートナーとして共に歩み、「気づき」を提供してまいります。
最後に設立に当たっては多くの方々からご支援をいただき、この場を借りて改めて御礼申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
KIDUKIコンサルティング産業医事務所 代表 宮部 大輔
【経歴】
- 産業医科大学卒。 内科研修・心療内科研修を経て、専門医取得。 また産業医活動にも従事して2022年に労働衛生コンサルタント取得。
- 現在は複数の企業先の産業医を主業務とし、その他、労働衛生コンサルタント、講演、執筆活動を行っている。
【資格】
- 日本専門医機構 内科専門医
- 日本内科学会 内科専門医
- 日本心身医学会・日本心療内科学会 心療内科専門医
- 労働衛生コンサルタント(保健衛生)
【所属】
- 日本内科学会
- 心身医学会
- 心療内科学会
- 職業災害医学会
- 日本産業衛生学会