新着記事の最初は法人設立・ホームページ作成に関連するテーマとして、私の産業衛生に関する考えを今までのキャリアをもとに記事にしてみました。この道のりには多くの出会いや学びがありました。その中でも私を成長させてくれた体験を中心に、今後の展望も交えて、お伝えします。

産業医

この記事は私の現在そして未来に向けてのストーリーを書いています。

気楽に読んでいただけますと幸いです。

私の旅は、産業医という職業を知り、産業医養成をしている産業医科大学に入学したことから始まりました。医師という職業は病院に勤務して病を治療するものというイメージしかなかった私にとって、企業で働く人の健康を専門的な立場からサポートできるという職業に魅力を感じました。入学後は学生時代プレゼンティーズムの研究をしていたのですが、その中で産業衛生現場では総合的な臨床知識が必要ということがわかりました。身体面のみならず精神面に関する知識の深さの必要性を痛感しました。

産業医として働く前に、しっかりとした臨床の基盤が必要であると感じたためため、研修医終了すぐの産業医とはならず、内科・心療内科の専門研修を受けられる基幹病院で研修を積ませていただきました。その研修中にCOVID-19流行に伴い専門医研修の中でCOVID19に関する研修を急性期病院で経験させていただきました。

さらに、外来入院研修を通じて一般内科に関する経験だけでなく、サブスペシャリティ研修で心療内科に関する修練も合わせて積むことができました。

また急性期病院時代の外勤日を利用して、産業医研の実践も積み上げることもできました。
いろいろな人のお力をお借りし、貴重な研修・経験をさせていただきました。

産業医としての実務を開始すると、自分が想定した以上にメンタルヘルスのニーズが高く、臨床での経験と合わせて相乗効果で学びを深めることができたという驚きがありました。一般臨床でのメンタルヘルスと産業衛生現場でのメンタルヘルスはもちろん共通しているところもありますが、治療と予防の違いによる求められているものの違いがありました。その違いが自分の知識や姿勢について柔軟性をもたらせてくれていると思っています。

その後、労働衛生コンサルタントや専門医取得し、日々の産業医活動で日々学ばせていただいています。一方で、まだまだ職場における健康問題は多数存在しているため、今後に向けて職場における健康問題について研究活動や有用なアプリケーション開発に着手するという新たな挑戦をしています。

少子高齢化が進む日本で少しでも勤労者医療に貢献できるよう引き続き取り組んでいきたい思っています。これからも、皆さんの健康と安心のために、一人一人の声を大切にし、新しい時代に合わせたものを生み出せるよう精進してまいります。